森山至貴さんの『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』を読みました。
この本を読もうと思った理由
書店で表紙が目に留まりました。わたしがこの本を読みたいと思ったの理由は、ふたつあります。
ひとつめは、もやっと感じる気持ちを、言葉で説明できるようになりたいと思ったからです。
もうひとつは、相手をもやっとさせる言葉を使わないように学びたいと思ったからです。
ずるい言葉29
目次には、29個のセリフ。各章では、短い会話のやりとりが1ページずつあり、目次にあるセリフが登場します。
目次にあるセリフは、たしかにもやっとするなぁと思えるものや、そのセリフだけでは、まだもやっとしないものの、会話のシーンを読むと、たしかにその場面で聞くのはもやっとするなぁといったセリフがあります。
また、自分も過去に言ったことがあるのではないか・・・と考えさせられるセリフもあります。深く考えることもせず、相手の受け取り方を考えずに言ってしまった言葉もあります。この本は、ずるい言葉を言われた人を救ってくれる本でもあるし、ずるい言葉を言う自分に気づかせてくれる本でもあると感じました。
なるほどとかんじたところ
会話のシーンにつづく解説を読んでいくと、その言葉が発言された意味が紐解かれていって、面白かったです。どうしてその言い方ではだめなのか、気づけなかったところも、解説を読んで学びになりました。
トーンポリシング
この本では、関連する専門用語も解説されています。トーンポリシングもその中に登場したことばです。
トーンポリシングとは、言い方の取り締まりです。「そんな言い方じゃ聞き入れてもらえないよ」の中で解説されています。「言い方」のほうにスポットをあてて、もともとの問題にスポットがあたらなくなってしまっています。論点のすり替えです。素直に聞いていたら、言いくるめられてしまいそうです。知識として学んでおかないと、気が付くことができないことってあるなぁと感じました。
この本を読んで、知る、学ぶことが、今後の生き方にも影響を与えてくれそうな気がしました。
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