文庫化された『三千円の使いかた』を読みました。
表紙のイラストが、とてもかわいい!ストーリーと絵に関連があって、ほのぼのするし、お札の枠にイラストが描かれていて三枚あるので、三千円になっている。
各話の振り返り(引用や少しのネタバレあり)
自分用メモもかねて、お話を振り返ります。
第1話 三千円の使い方
「人は三千円の使い方で人生が決まるよ、」
と祖母は言った。
このお話で、美帆の目標が決まる。また、参加したセミナーで大切な出会いがあった。(さらっと登場させていたのが、構成とても上手だと感じた。)
「固定費の削減」とか、今ではよく聞く機会も増えた当たり前(?)の節約のお話がバンバンでてくるのであれば残念だなぁと思ったが、そんなことはなかった。
第2話 七十三歳のハローワーク
第2話、すごく好き。おもしろかった!おばあちゃん(琴子さん)が主人公のお話。おばあちゃん、かっこいい。すてき。
第3話 目指せ!貯金一千万!
お姉ちゃん、ポイ活主婦だ・・・!ポイ活主婦が小説の中に登場するようになった。(新しい時代の中で生まれたものと小説の中で出会うと、不思議な興奮を覚える。)
お互いが良く見えて、羨ましいなとお互いに思っているもんなんだな!人のことはよくわからないのに、人のことをうらやむのはやめよう。
太陽さん、いい旦那さんだ!最後、すてきだった。
第4話 費用対効果
次は、誰が主人公になるんだろう・・・?と思っていたら、安生さん!
安生さんと琴子さんのやりとり、いいなぁ・・・。
iDecoとか少し高度な話が飛び交うかと思えば、年金も保険も払わない人も出てくる。お金のバリエーションがすごいたくさん。
自分には何もないが、ただ時間だけはあるのだから
「だからちょっときなりさんに雑談として話しただけ」
琴子さんの、お茶目な言い方すき。
第5話 熟年離婚の経済学
第4話で、入院の話をちらつかせたり、1話のラストで重要な人物をさらっと登場させていたりする、お話の構成が上手だなぁと感じて、すき。
熟年離婚って、誰が・・・?ドキドキ・・・って思いながら読み進めた。
8×12のオバチャン再登場!
パッケージを開くだけで食卓に出せるものを買っておく。
あとはメイン1品で大丈夫
この考え方、うちの食卓にも活用しようと思う!
「全部、一歩ずつですよ。焦らないで。すべてを一気に変えようと思わないで」
すごくすてきなセリフだなぁと思った。自分の心にもとどめておこう。焦っちゃうよねぇ。
第6話 節約家の人々
1話の美帆ちゃんを、最後にまた出して、締めにする。上手な構成だなぁ。
美帆ちゃんに降りかかるお金の問題。それは美帆ちゃんだけではなく家族の問題にもなる。
おばあちゃんは、貯金一千万円、両親は貯金百万円弱だと、これまでのお話でわかっている。だからこそ、第6話で提案した金額の重たみがわかる。伝わる。
美帆ちゃんはこの話でブログをはじめている。大勢の目に触れたとき、やはりネットは怖いなと感じたし、大勢に触れていないからといって、怖くないわけではないと、改めて思っておかなければと感じた。
「たとえ、お断りするとしも、その方に会ってからにしよう。そうしないと後悔するような気がするよ。そういう作品だよ」
お父さんも、よいかんじになっている。家族みんなが、前に進んでいるかんじが、すてきだなぁ。
お金や節約は、人が幸せになるためのもの。
当然だけど、当たり前のことを、見失ってしまわないように。良い物語でした。
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