原田マハさんの『ハグとナガラ』を読みました。
あらすじなど、全く知らずに手に取りました。
表紙に笑っている女性ふたりがイラストで描かれているので、このふたりの話なんだろうなぁ・・・という漠然とした印象だけ。
若いふたりではなさそうだけど、どんなはなしだろう。きっとこのふたりがハグさんとナガラさんなんだろうな。
感想など
劇的な出来事が起こるわけではないけれど、それが心地よい温度でした。
旅っていいなぁと思いました。
自分を友人をモデルに、ふたりのキャラクターをつくったそうですが、どこまでが実際の話で、どこまでがフィクションなんだろうなぁと気になりました。
最初に、「ハグとナガラが文庫化された理由」を読んで
本を開くと、まず、「まえがきにかえて ハグとナガラが文庫化された理由」という文章がありました。
ここを読めば、この話がどんなはなしなのかがわかります。
そしてわたしは、何も知らなかったこの本が、とても面白そうな本という印象に変わりました。
「旅」がテーマだということ。原田マハさんは友人と実際にふたり旅をたくさんしていて、47都道府県を制覇してしまったこと。その自分たちをモデルにして、キャラクターがつくられているということ。
ワクワクする要素がぎっしりでした。
わくわくする、旅の物語
旅の物語、いろいろ読みたいなぁと思いました。
これまで読んだ本で、旅の本と言えば。
パッと思いつくのが、益田ミリさんの『47都道府県ひとりで行ってみよう』というエッセイです。すごくすきな本です。海鮮苦手なのに、旅先では名物の海鮮丼を頼まなくちゃ損なような気がして頼んで反省したり、日程優先で場所はどこでもいいかんじで旅行カウンターに行ったらちょっと驚かれたりとか、ちいさな面白さがたくさんありました。
有名な本で、『深夜特急』という本も思いつきます。シリーズ物で、最初の巻だけ読んだことがあります。読んでみたいなぁと思いつつ、なかなか読めていない本です。
おすすめの旅の本はありますか?
原田マハさんのほかの作品について
今回、原田マハさんの作品を久しぶりに手に取りました。
これまで読んだ原田マハさんの小説といえば、『楽園のカンヴァス』がまっさきに思いつきます。美術のからんだミステリーですごく面白かった印象があります。
『旅やおかえり』も読んだ記憶があります。時間が経ってしまって具体的な内容は思い出せないのですが、面白かった印象がのこっています。
最近の本で、『リボルバー』が、とても気になっています。
この本を読んだきっかけ
この本は、わたしの母が買った本です。
文庫本買ったけど、読むかい?
読むー!
母が買わなければ、出会わなかったかもしれない本でした。面白かったので、出会えてよかったです!
原田マハさんのウェブサイト
すごく立派な公式ウェブサイトがあってびっくりしました。
この本のあらすじなど
本にはさまれていた新刊案内に、端的にこの本の概要がありましたので引用します。ざっくりとこの本がどんな内容か気になる方向けに。
見栄もしがらみもない、気ままな女ふたり旅
大学時代の同級生で一四年ぶりに再会したハグとナガラ。転職、別離、介護……人生の折り返し点を前にした、女ふたりの六つの旅物語。570円+税
文春文庫 2020年10月の新刊 紹介文
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