ハライチ岩井勇気さんの『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』を読みました。
前書きは、担当編集さんが金髪になったときに感じた岩井さんの気持ちからはじまります。
面白い導入。ちゃんと、読者へのメッセージにつながる。
岩井さんのエッセイは、過去2作を読んだけど、読みやすくて、センスのある文章を書ける人だなあと思っている。
自分はそういう伝わる文章を書くのが難しいと感じているので、書けることがすごいなあと思う。
印象的だったお話が3つ。
まずは、仕事に寝坊して遅刻する道中の話。
遅刻するだけでどうしてこんなにユニークな文章が書けるんだろう。
遅刻をしていて焦る気持ちはあるけど、縮めることができない時間の過ごし方について。
面白いなあ。
次は、美容室で感じた違和感の話。
行きつけの美容室で違和感を感じたことと、その原因に気づけたはなし。
面白かった。
最後が、歯医者をハシゴするはなし。
こうやって3つと書いたけど、書きながらほかのユニークで印象的な話も思い出してくる。
下の部屋の住人が棒でつついてくる話とか。
昔借りてたゲームソフトをプレイする話とか。
日常の出来事を、こんなふうに文章にして残せるのってすごいと思う。
読みやすくて面白かった。
WEBでこの本を検索したら、新潮社のサイトにレンタルなんもしないさんの書評もあって、それもよかったです。
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